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観光案内所で聞く [Tour de Sassenage]

グルノーブル観光案内所で Tour de Sassenageのことを聞いてみた。
最初、隣町のSassenageのことかと思われたのだけど、
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写真を見せると「あーあれね!」と。

Q. 内部見学は可能?
A. 私有地なので無理。でも多分中に入っても何もないですよ

(何もなくてもいいんだよ!とにかく見てみたいんだよ!)

Q. これは何のための塔なんでしょう?
A. 中世には沢山こういう塔があったんです。家の力の誇示とか防衛のためとか。

(... 結局分かんないのね)

そして、年代については新しい情報が
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現地のプレートにある11世紀(1070)というのは疑問。この塔のような煉瓦建築は13世紀のものなので。というのが学芸員?氏の見解。なるほど勉強になります。

帰りに、グルノーブルの Passage のパンフレットなどをくれた。
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改めて、中世のものが街にしれっと残っているというのは凄いことですね。くらくらしてしまう。

幻の川 [Tour de Sassenage]

本日のTour de Sassenage
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図書館でみつけた 1548年のグルノーブル地図で Tour de Sassenageを確認。
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何と塔の横に川が!
Isere川からの引き込み用水路か?

2014年現在、そこに川はない。
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が、建物の切れ目に川の軌跡が残っているような。

そして、軌跡が残っているどころではなく、決定的な証拠物件が
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どう見ても橋です。Tour de Sassenageの横の広場にて。幻の川の位置と完全に一致。この橋も16世紀のものなのでしょうか。

この橋一本を残して、川の痕跡は全くないのですが
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川の位置にマンホール。ひょっとして暗渠化されたのか?謎は深まります。

Brocante [Tour de Sassenage]

Saint Laurent で Brocante.
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Tour de Sassenage のことが書いてある Grenobleの歴史書でもないかと探しにきました。完全に取り付かれてますね... でも収穫はなし。

そして Saint Laurent に来たならば
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Musee Dauphinois まで登ってみましょう。

なぜなら
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Tour de Sassenage がよく見えるから。
美術館の奥の庭がベストビューポイントです。

続 16世紀地図 [Tour de Sassenage]

Tour de Sassenageの載っている16世紀グルノーブルマップ。
より鮮明なバージョンを図書館で発見。
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カラーだったんですね。

Tour de Sassenage
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はっきりくっきり

そして文字もハッキリ読めます
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なんと Sassenage じゃなくて Saffenaige と書いてある!
しかし Saffenaigeでネット検索しても殆ど情報なし。何なんだろう。ちなみに Sassenage ていうのはこの辺で城とか建ている一族の名前なので、塔の名前というのもさもありなん、という感じではあるんですが。

他の場所を見ると、Eglise (教会)が Eglife になってたり、Isere(地名)が Ifere になっていたりもする。ああ上の写真でも maifon ていうのは maison ですね。s を f で置き換えるのが流行だったのかも。16世紀。

Tour de Sassenage 16世紀 [Tour de Sassenage]

さて謎の塔 Tour de Sassenage
http://dokin-grenoble.blog.so-net.ne.jp/2014-02-08
http://dokin-grenoble.blog.so-net.ne.jp/2014-02-09
名前は分かったものの、検索しても殆ど情報が無く、このBlogの記事が上位に来る始末。

Grenoble Moyen age (中世) で画像検索してみたところ、16世紀のグルノーブルマップが!さすがに16世紀の著作権は消滅していると思われるのでそのまま使わせていただきます。16世紀の人に感謝。

Le Vrai Portrait de la Ville de Grenoble, XVIème siècle
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Tour de Sassenage の辺りを拡大してみると...
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これ、そうじゃないかな? "Z" と注釈記号がありますね。

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やっぱり!
Z. La tour de Sassenage (でも微妙にスペルが違う気もする)

Tour de Sassenage, 16世紀の記録はしっかり残ってます。11世紀に出来て、2014年の今まだ建ってるんだから、その間の16世紀にあるのはまあ当然といえば当然なんですが。なんかうれしい。

そして、今は塔の下半分が建物に入っていますが、16世紀には全体がむき出しだった模様。塔の中程にはスリット状の窓も見えます。今建物に隠れてる部分がこうなってるのかな?すごく見たい...


謎の塔(2) Tour de Sassenage [Tour de Sassenage]

謎の塔、いつもは通り過ぎるだけだったのですが、ある日なんと
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謎の塔のあるブロックのアパートの扉が開いてる...

そしてよく見るとその横に
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説明プレートが。今まで気がつかなかった。
謎の塔、Tour de Sassenage (サスナージュの塔) っていう名前だったんですね。
そして 1070-1268 と。1070年に建造されたのはいいとして(ってさらっと言うけど 944年前ですよ!)、1268年までっていうのはどういうこと?何らかの政変か技術革新か商売上の理由でお役御免になったということか?そもそも塔の役目は何だったんだろう?謎は深まる。

この扉から入っていいものか?ちょっと迷ったのだけど、史跡プレートもあることだし、開いているということは見学OKということだよね?と判断して進む。

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中庭に入れました。謎の塔、いや、Tour de Sassenage の勇姿を間近に拝むことができました!塔に通じるところは閉ざされています。あと一歩で入れそうなのに!

「謎の塔」の名前と稼働年が判明して、しかも至近距離までアプローチできたなんて、ものすごい進歩。でもいつの日か塔に入ってみたい。その日は来るのだろうか?

謎の塔 [Tour de Sassenage]

Grenoble にはいくつか「謎の塔」があります。
そのひとつ。旧市街からぽこっとキノコのように飛び出している小さい塔。

View Larger Map

Google Mapsとか高いところからだとすぐ見つかりますが、旧市街の地上からだと他の建物に阻まれて、この塔が見える場所は限られています。
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Isère川岸から Rue de Lorraine を眺める方向。塔が見えるのはここだけです。この配置には何かの意図があるのでしょうか?
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近づいていくとこのように見えてきますが、塔はそう高くなく、またブロックの奥まったところにあるので、近づきすぎるとまた見えなくなります。

煉瓦作りでのっぺりと、ぷつぷつと小さい穴があいているけど窓は無い。そしてこの塔の生えている建物は普通の古いアパートメントのように見えます。一般に公開されている風ではなく、そもそも入り口さえよくわかりません。

謎の塔。あなたはいったい何物?
(つづく)
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