胞子文学名作選 [本]
胞子文学のアンソロジーをみつけた。
胞子文学とは、この本で初めて導入された概念。「かすかでひそやかで、そして大胆不敵。そのような胞子性を宿した作品」をそう名付けたのだという。黴や苔が出てくる話が多い。内田百けん、小川洋子というフェイバリットものもさることながら、尾崎翠の「第七官界彷徨」のしびれ具合といったら。
そして装丁がただごとではない。作品ごとに紙が違う。つるつる、ごわごわ、ぼこぼこ、次のページが透ける、オレンジ、紫、茶色。胞子の百花繚乱。これは今の電子書籍にはできない。あっぱれな出来です。
胞子文学を読むのにとても適した店
西荻窪 物豆奇
胞子文学とは、この本で初めて導入された概念。「かすかでひそやかで、そして大胆不敵。そのような胞子性を宿した作品」をそう名付けたのだという。黴や苔が出てくる話が多い。内田百けん、小川洋子というフェイバリットものもさることながら、尾崎翠の「第七官界彷徨」のしびれ具合といったら。
そして装丁がただごとではない。作品ごとに紙が違う。つるつる、ごわごわ、ぼこぼこ、次のページが透ける、オレンジ、紫、茶色。胞子の百花繚乱。これは今の電子書籍にはできない。あっぱれな出来です。
胞子文学を読むのにとても適した店
西荻窪 物豆奇