ThinkPad X41 の SSD化 (1) はじめに [Tech]
IBM ThinkPad X41
身売りされる前の日本アイビーエム設計のほぼ最終モデル。小さくて頑丈でキーボードがしっかりしていて、よく出来たモデルなんだけど、設計に致命的かつ運命的な誤謬があった。
それは HDD に日立系 1.8インチを採用してしまったこと。(*1)
まずこの HDD は遅過ぎる。全てのレスポンスが信じられないぐらい遅い。
そしてこの HDD は今や日立GST からも見捨てられてしまった。既に絶滅種らしく、技術革新による速度向上は望めない。それどころか、交換品すら入手困難。今 HDD が壊れたら PC本体もスクラップになるしかないのだ。進化の袋小路。設計者は「こんな筈じゃなかった」と泣いていることだろう。
そこに天の声。
「HDD がダメなら、SSD を使えばいいじゃない」
ちょっと前までは価格面で現実的でなかったこの解。だんだん手が届くようになってきた。そこにきて IBM X40/X41 の HDD 互換と銘打った SSD が登場。赤い国旗のついた知らないメーカー製なんですが。
RunCore Pro IV 1.8" PATA IDE Solid State Drive SSD
Compatible with IBM ThinkPad X40 and X41
ちょっとギャンブル性が高いのだけど、ネットで調べると、ぼちぼち成功例も出ているので、一か八か、やってみたいと思います。X41の欠点解消+延命のために。
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(*1) 書いてから気がついたのだけど、IBMのHDD事業が日立に売却されたのは2003年だ。そしてX41の前身であるX40は2003年発売。X40の設計時点ではIBM内製のHDDだったのではないか。まさか先細りになるとも知らず。そして2004年、IBMのPC事業自体がLenovoに売却されてしまった。日立GSTはLenovoに義理立てする必要などなく、あっさりこのHDDを打ち切ったのかもしれない。事業買収の荒波に飲み込まれてしまったかわいそうなモデルなのである。
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追記
このRunCore SSDは使用2年4ヶ月で突然死してしまいました。
http://dokin-grenoble.blog.so-net.ne.jp/2012-07-22
At Your Own Risk でどうぞ。私は二度と買いません。RunCore.
身売りされる前の日本アイビーエム設計のほぼ最終モデル。小さくて頑丈でキーボードがしっかりしていて、よく出来たモデルなんだけど、設計に致命的かつ運命的な誤謬があった。
それは HDD に日立系 1.8インチを採用してしまったこと。(*1)
まずこの HDD は遅過ぎる。全てのレスポンスが信じられないぐらい遅い。
そしてこの HDD は今や日立GST からも見捨てられてしまった。既に絶滅種らしく、技術革新による速度向上は望めない。それどころか、交換品すら入手困難。今 HDD が壊れたら PC本体もスクラップになるしかないのだ。進化の袋小路。設計者は「こんな筈じゃなかった」と泣いていることだろう。
そこに天の声。
「HDD がダメなら、SSD を使えばいいじゃない」
ちょっと前までは価格面で現実的でなかったこの解。だんだん手が届くようになってきた。そこにきて IBM X40/X41 の HDD 互換と銘打った SSD が登場。赤い国旗のついた知らないメーカー製なんですが。
RunCore Pro IV 1.8" PATA IDE Solid State Drive SSD
Compatible with IBM ThinkPad X40 and X41
ちょっとギャンブル性が高いのだけど、ネットで調べると、ぼちぼち成功例も出ているので、一か八か、やってみたいと思います。X41の欠点解消+延命のために。
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(*1) 書いてから気がついたのだけど、IBMのHDD事業が日立に売却されたのは2003年だ。そしてX41の前身であるX40は2003年発売。X40の設計時点ではIBM内製のHDDだったのではないか。まさか先細りになるとも知らず。そして2004年、IBMのPC事業自体がLenovoに売却されてしまった。日立GSTはLenovoに義理立てする必要などなく、あっさりこのHDDを打ち切ったのかもしれない。事業買収の荒波に飲み込まれてしまったかわいそうなモデルなのである。
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追記
このRunCore SSDは使用2年4ヶ月で突然死してしまいました。
http://dokin-grenoble.blog.so-net.ne.jp/2012-07-22
At Your Own Risk でどうぞ。私は二度と買いません。RunCore.