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ボン、またはボソ [店]

昔々、山手線で通勤していた時、代々木付近から見える小さいアパートの2階に「ボン」または「ボソ」とだけ書かれた、看板にしては小さく、表札にしては大きい、不思議な味わいのあるボードが貼られていた。
毎朝車窓からそれを確認しては「ボン、またはボソ」とココロの中でつぶやくのが小さな日課だった。何かしらココロを打つものがあったのだ。
それから何年経ったか、今回山手線で代々木に差し掛かり「ボン、またはボソ」のことを突然思い出したのだった。まだあるかな?降りて探してみよう。

あった。
bon2.jpg
どちらかというとボソ、と読める。

が、ボソではなくてボン。「ボン洋装店」というお店のようだ。でも普通のアパートのドアがあるだけ。ノックしてみる勇気はない。でも長年の謎が解明して嬉しい。「ボソ」じゃなくて「ボン」だということもわかったしね。

帰ってから調べてみると、こんなものが!
http://imageforum.co.jp/school/kouhyou.html#anchor-c
■「ボンと私」  池浦由起子/ビデオ/20分
作者は、毎週イメージフォーラムへ通う電車の窓から外を眺めていて「ボン」という得体の知れない看板を発見する。マンションの一室にかかげられた、あるいは「ボソ」かも知れないこの看板に興味を惹かれて見続けるうちに、やがてその部屋の住人が女性であることを発見。「ボン」の意味をさぐるためマンションを訪ねる。じつは「ボン」は大正15年生まれのお婆ちゃんが経営している洋裁店であった。電車の窓からの偶然の発見を、作品づくりという必然へと転化させる作者の真摯な姿勢がやがてわくわくするような展開を生むわけであるが、日常ををカメラの目で見るこの姿勢に拍手を送りたい。

同じようにボンにとらわれたひとがいたんですね。そして素晴らしい行動力。いつか見てみたい、このビデオ。
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