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2001, L'Odyssée de l'espace / 2001, A Space Odyssey [映画]

キューブリックの回顧公開をやっていて、久々に「2001年宇宙の旅」を映画館で見る。
2001.jpg
雑多な感想を。

たぶん60年代の最新技術が湯水のように投入されたであろう、宇宙船の SFX 的な部分とか、最後のサイケデリックな部分は、今見るとむしろ普通。かといって陳腐にもなっていないのはさすがキューブリックということなのか。

で、中間部の「憂鬱で寂しい宇宙」な面がとても印象に残る。これがなかなか良くて、しばしこの憂鬱さに浸る。中期 Radiohead の憂鬱な曲が合いそうだ。

何があっても冷静沈着なボーマン船長にしびれる。冷静にHALを疑い、冷静にHALにロックアウトされ、冷静にハッチを壊して侵入し、冷静にHALを落とす。どうもストレスに弱くて人格(?)的にお子ちゃまな HAL よりよっぽどコンピュータ的だ。

Apple の「iPadの真似すんな訴訟」に Samsung が反論したという、「『2001年宇宙の旅』で既に iPad的なモノが映っている。何も新しくないもんね」というのがあった。確かに映画では宇宙食食べながら iPad的なモノでニュース見てますね。でもこれがタブレット端末なのか、単なる薄型TVなのかは映画からは分からない。ちょっと無理があるかも。
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みみ

ボーンマス船長がHALよりよっぽどコンピュータ的かぁ。そういえばそうだね・・・また大きな画面で2001年が見たくなりました。
by みみ (2011-10-04 14:25) 

dokin

60/70年代のひとはコンピューターがやがて意識と自我を持つって信じてたのが今見るとちょっとおかしい(というかそういう進化は全くしてないし、たぶん無理)んだけど、自我を持たせるんだったら、成熟した人格を持たせないとなあ、と思いました。HALはプライドばっかり高くて傷つきやすくて、そんな奴に全部を任せるから殺されかけるんだ、と。
by dokin (2011-10-04 17:34) 

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