Le Petit Fugitif / Little Fugitive

1950年代アメリカのモノクロ映画。非ハリウッドな独立系。Morris Engel, Ray Ashley 監督。

少年が「ある事件」から「小さな逃亡者」として家出する。行き先はコニーアイランドの遊園地。彼は結構たくましく逃亡生活を送っていく。
とても微笑ましく、でも全然あざとくない映画です。

コドモの演技がとても自然で素晴らしい。いったいどうやったらこんな自然でいい表情を引き出せるのだろう。キアロスタミとかエリセの域だ。

50年代のブルックリンやコニーアイランドの風景がとても良い。コドモがその辺で遊んでいられるぐらい安全で、人々は豊かできちんとしている。絵的にもとても美しい。そのまま写真集になりそうだ。

この映画も監督も全然知らなかったんだけど、トリュフォーが「この映画がなかったら私たちのヌーヴェルヴァーグもなかった」とまで絶賛していた、とチラシに書いてあった。アメリカ映画なのに USではDVD化もされず、でもフランスでは高く評価されているという不思議なパターン。

Le Petit Fugitif Bande Annonce