砂の女 / La Femme des Sables [映画]
雨がしとしと降る中、CCC で 1964年の前衛日本映画「砂の女」を観る。
前から観たかったのだけど、フランスで観ることになるとは。
これがえらく良い。もがりの森とかやっている場合ではないぞ。ホントに。
あり得ない奇妙な話を不思議なリアリティで描く安部公房の小説「砂の女」。原作で感じたリアリティがそのまま映画に。この手の小説の映画化でこれほど成功している映画を他に知らない。カフカの映画化っていくつか観たけど、どれも陳腐だったし。
砂の女である岸田今日子が素晴らしすぎる。このキャスティングで勝利は確定したようなものだ。
砂に囲まれた家に囚われて、岸田今日子と砂掻きをして暮らす日々。
...そんなに悪くないかも、とか感じる人はあんまりいないだろうなあ。やはり。
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