28週後 / 28 Weeks Later

UKゾンビ映画「28日後」の続編。
登場するのは、レイジウィルスに感染したけど発症しない(ゾンビ化しない)という免疫を持つらしき親子。人類勝利の可能性か？と思うじゃないですか。
(ネタバレあります。読みたいひとだけスクロールしてね)


































もしハリウッド映画だったら、主人公たちは幾多の困難を乗り越えて、この免疫を持つ人を人類の希望として研究チームに託し、最後には人類はめでたく勝利する。にんげんってすばらしい！というハッピーエンドにすることでしょう。World War Z みたいに。

しかしここでは主人公たちは幾多の困難を乗り越えて、この免疫をもつ人をヘリコプターに託すのだけど、結局はドーバー海峡を越えてフランスがゾンビランド化するだけだった、という絶望のバッドエンディング。せっかく賢い人がワクチンを開発するチャンスがあっても、どうせバカで不注意な人のせいでただただ感染が広まってしまうという。

そしてそもそも、一旦レイジウィルスを征圧できていたはずの冒頭のロンドンも、たった数人のバカで自分勝手なひとたちの行動で、再びゾンビランドになってしまったわけだし。

この監督「人間の賢さ」みたいなものに対して何の期待もしていない気がする。そこが清々しくて気に入りました。次作も観てみたい。「28日後」「28週後」ときたら次は「28ヶ月後」なのだろうか。