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SCART / Péritel [Tech]

そろそろ使命を終えようとしているアナログA/Vケーブル。ヨーロッパではこんなごついものが主流でした。
peritel.jpg

SCART または Péritel と呼ばれる、フランスで標準化されたものです。で、やはりというか何というか、とてもフランス的です。アタマいいのか悪いのかよくわからなくて、うんざりする感じが。

ユーザーメリットとしては、映像(R/G/B)とオーディオ(L/R)が一本にまとまっていて、コネクタ一1個で全部つながること。
そして面白いのは SCSI みたいにデイジーチェーン接続(数珠つなぎ)して使うこと。接続は簡単だし、デバイスがどれだけ増えてもTVの外部入力は一本。ウチでは3台の映像ソースとTVが数珠繋ぎになってます。

DVDプレイヤー -> 地デジチューナー -> HDDレコーダー -> アナログTV

ではどうやってTVの映像入力を切り替えるの?と思うでしょう。いい質問です。実は僕もよくわかりません。経験的には「電源を入れたものに切り替わる」です。
デイジーチェーン上で信号を出すデバイスがあると、その先のデバイスはスルーモードになる、というアナログ力技っぽい感じ。

「使うデバイスだけ電源ONする」という限定されたユースケースでは、入力切替え操作いらずで使いやすいです。でも、既に電源ONになっている複数のデバイスから任意のものを選ぶ手段はありません。だいたい今どのデバイスが選択されているかを知る方法もないし。
地デジチューナーの出力をHDDレコーダーに録画しつつ、その間に DVDを観たい、なんてのは考えるだけ無駄です。あきらめましょう。

と、一見アタマよさそうで、でもちょっと込み入ったことをさせるとお手上げな「何だかな感」。実にフランス的です。HDMI に移行しながらも、フランスのTVには未来永劫、このごつい端子が誇らしげに残ることでしょう。

この解説がとても的確。

時代遅れになったポートたちトップ10 - SCART
http://builder.japan.zdnet.com/etc/20370993/6/
フランスのSCARTを揶揄しつつ、最後にアメリカのHDMIもコケにするあたり、とてもイギリス的。
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