斜めの木ゾーン [斜めの木ゾーン]
GrenobleからLyon方面の電車にのる度に気になっていた「斜めの木ゾーン」
http://blog.so-net.ne.jp/dokin-grenoble/2007-05-07
全ての木が同じ方向に傾いている林。それもこのゾーンだけ。一体何故?
地図とGoogle Earth で大体のあたりをつけて行ってみた。今日はクルマは無いのでバス+徒歩。
St.Egreve駅の少し手前で30番バスを降りてSNCFの線路ぞいに歩いていく。ずっと線路沿いに行ければあっさり見つかるのだけど、そう都合よくは道がない。かなり遠回りさせられます。田舎道。遠足に来たみたいだ。会社帰りの寄り道なんですけど。
あ、畑の向こうのあの林は...
線路を越えると...
これだ!とうとう来た。見事に斜め。
写真を撮る時って、被写体に縦線があると無意識にカメラを回して画面の垂直側を合わせてしまうのだ。こんな斜面の林ではなくて、
実際には地面は水平。
しかし傾きの原因は何なんだろう?特に強風が吹いているわけでもないし、第二の太陽が斜め上に輝いているわけでもない。昔斜面だったところが沈下して平地になったというのも考えにくいし。ここだけ重力場が歪んでいるということももちろんない。いったい何やってんだかと思いながら、念のために石を落としてみたけど、石は垂直に落ちた。そりゃそうです。
ひとつ言えるのは、近くにセメント工場があって、すごくうるさいし、空気が埃っぽいことだ。木の傾きの方向は、工場から逃げる方向といえばそうだ。工場から「何か」が?でもセメント工場ってそんなに危険なものなのか?それにこのゾーン以外の木は特に傾いてはいないのだ。
このゾーンは廃墟エリアでもある。
美しい建築だ。でも、とてもじゃないが「ちょっと入ってみようか」とは思えない怖さが漂う。屋根が完全に崩落していて、かなり年季の入った廃墟だ。
他にもやや新し目な廃墟も。斜めな林と廃墟。現実感が薄れていく。
乗馬クラブらしきものがあって馬に乗っている人がいた。リアルワールドだ。多分これが無かったら怖くてここには居られなかった。
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斜めの木ゾーン。結局見に行ったからって何か分かったわけでもない。謎は謎のまま。まあたぶん殆どの人は興味も無いと思うけど。
続編
http://blog.so-net.ne.jp/dokin-grenoble/2007-06-15
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子供のころ読んだ不思議な話の一つに、世界のどこそこには、重力の向きが傾いている土地がある!ってのがありました。そんなのを期待してしまいましたが、その場所に行っても人は傾かずに木だけ傾いているので、重力のせいじゃないってことですね。当たり前だけど... (^^;;;
それにしても、やっぱり不思議で、ちょっと怖い。乗馬の人に斜めの理由を知ってるか聞いてほしかったな~...もしその人がもし普通の人だったら...ですが。
by tommy (2007-06-11 22:58)
会社で人に聞くと「あのセメント工場の隣ならそんなこともあるかも。根拠は無いけど」という意見があって面白かったです。問題のセメント会社はこの地域の山を無闇やたらと採掘していて評判が悪く、怪しい噂が多いそうな。Bastilleの地下を無許可で秘かに採掘している、とかね。
でもねー。一体何をやったらこんなに木が傾くのでしょうね?かつて地下に重力バランスを崩すほど巨大な空洞を掘ってしまったとか?
by dokin (2007-06-12 04:57)